このシリーズを、
なぜ丁寧に回答しているかというと、
1、今後の日本では自立する生き方が大切になる。
その時に一番必要な知識は「日本のことを知っておくこと」
2、その次に、日本のことを知ることによって心に芽生える、
四次元的視点と公の心が不可欠です。
意味が分かる人もいるし、不明な人もいらっしゃると思いますが、
とにかく今の日本を良くし、
個人としても有意義で楽しい人生を送る為に、
日本人の多くが日本のことを知る必要があるのです。
詳しい理由は
このシリーズの最後に述べさせていただきます。
★★もっと日本を知ろう(3)--------------------------------------------
●テストの回答の続きです。
10問の内正しいのは幾つ?という質問に対して、
前回の2問は両方とも×でした。
さて、今回は?
3)原爆を落とされたのは、日本がなかなか降伏しなかったから仕方なかった。
答え…もちろん×です。
なかなか降伏しなかったのは事実ですが、
それは何が何でも原爆投下したかったトルーマン米大統領の、
引き伸ばし策略でもあったのです。
終戦直前には、沖縄や硫黄島などの戦場で
日本とアメリカは死闘を繰り広げていました。
その一方で日本政府は連合国側と、
水面下で戦争を終わらせるための条件交渉をしていたのです。
1945年7月26日、連合国側は日本に対して降伏を勧める、
「ポツダム宣言:降伏の条件」を発表し、日本に受諾するよう迫りました。
ところが、宣言の内容を見ると、
「国体護持:天皇を中心とした秩序(政体)を護持する」についての
記載がありません。
日本側としては、ここが一番重要ですから、
はっきりしないと受諾する、しないの判断が出来ません。
翌8月27日、当時の鈴木貫太郎首相は回答を一旦保留にして、
断固戦うという陸軍への説得を含めて御前会議を重ねていったのです。
ところが、そうこうしている内に、
8月6日いきなり広島に原子爆弾が投下!
その後も今後の方針が決められないまま、
御前会議が続けられましたが、
8月9日にはソ連が参戦、
同日長崎にも原爆が投下!
8月10日、
動揺して内閣が機能不全(何も決められない状態)になったため、
鈴木貫太郎首相が天皇陛下に「ご聖断」を仰いだところ、
「それでは、自分が意見をいうが、自分は外務大臣の意見に賛成する」
※外務大臣の意見:ポツダム宣言受諾
ということになりました。
そこで同日、日本側は連合国に対して、
「天皇統治の大権を変更する」という要求が含まれていない、
という了解の下にポツダム宣言を受諾する。
つまり「国体護持」を認めてくれるのなら、
ポツダム宣言を受諾して降伏する
と伝えたのでした。
※この後は、問4にて回答します。
最初に
「日本がなかなか降伏しなかったのは、
トルーマン米大統領の、引き伸ばし策略でもあったのです。」
と述べましたが、
その証拠はご自身の日記にありました。
彼は7月25日(ポツダム宣言発表の前日)の日記で、
「日本がポツダム宣言を受諾しないことを確信している」
と書いていました。
彼は国体護持に触れないことで
日本側が受諾を拒否することは計算済だったのです。
その理由は
1、何が何でも歴史上初となる原爆を投下して、
その威力を確認したかったが、日本側が降伏しなければ正当化できる。
※まさしく、その後の歴史も彼の意図通りになりました。
2、ソ連が参戦することをトルーマンは了解していたが、
原爆を完成したことを示すことによって、ソ連の日本占領を牽制する。
引いては戦後の世界覇権を狙うアメリカにとって、
何が何でも原爆を投下してソ連にインパクトを与えておくのが悲願だった。
※戦後アメリカとソ連が不仲になった原因の一つとなる。
3、二種類の原爆を何が何でも試したかった。
人体に対する原爆の威力を実際に見てみたい!
よって終戦後すぐにアメリカは広島と長崎に調査団を送り、
膨大な記録映像を撮影し、
救助ではなく調査目的の被爆者診断を行いました。
結論は、
アメリカは何が何でも原爆を落としたかった。
それは白人以外の有色人種の国、日本が最適だ。
そのために、簡単に受諾できないような降伏文章を送ってきた。
アメリカって、インデアンに限らず、
朝鮮、ベトナム、アフガン、イラク、イラン…
有色人種にとっては、とてつもなく怖い国なのですよ。
引っ付くなら、中国よりもアメリカがまし!
などと呑気におっしゃる人もいますが、
アメリカが日本と同盟を結んでいるのは、
日本が可愛いからでも、原爆を落とした負い目からでもなく、
ただ、アメリカにとって、経済的、防衛的な利益があるから!
それが理由の全てです。
広島の原爆死没者慰霊碑には、
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」
と書かれています。
ご覧になった方も多いと思います。
ところで、この文章「過ちは 繰返しませぬから」の
「主語」は誰でしょう?
ほとんどの日本人が、
「私たちは…」
と思っているのでは?
戦時国際法で禁止されている
一般市民の殺害(原爆2発で20万人以上)を行い、
それをきっかけで戦後の世界覇権を握った
アメリカこそが、過ちを犯したのではないでしょうか?
4)日本は戦争に負けて連合国に「無条件降伏」した。
答え…もちろん×です。
ポツダム宣言の内容の一部を載せておきます。
第5項目目には以下のように書かれています。
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5、吾等(連合国)の条件は以下の条文で示すとおりであり、
これについては譲歩せず、吾等が外れることもない。執行の遅れは認めない。
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つまり読んで字のごとく「無条件」降伏ではないのです。
ではなぜ、「日本は無条件降伏した」と言われているのかというと、
13項目目(最終項目です)に以下の条件が書かれています。
------------------------------------------------------------
13、我々は日本政府が全日本軍の無条件降伏を宣言し、かつその行動について
日本国政府が示す誠意について、同政府による十分な保障が提供されることを
要求する。これ以外の選択肢は迅速且つ完全なる壊滅のみ。
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つまり日本政府は「陸軍と海軍は無条件降伏した」と宣言して、
責任を持って速やかに武装解除させなさい。
ということを条件として挙げているだけです。
つまり企業で言えば、
「営業部門」を無条件に解散させなさい!
というような意味です。
全社が無条件解散する、という意味ではありません。
お疑いの方は今すぐパソコンで「ポツダム宣言」を検索して、
全文をお読みください。
そしてもう一つ指摘しておきますが、
条件を受諾するということは、
その条件を守る(言い換えれば条件に縛られる)ということですが、
これは日本だけでなく、
連合国側も自分たちが提案した条件に縛られるはずです。
ところが自分たちが出した条件を、
東京裁判やその後の占領統治において、
自分たちで破っているのです。
例えば10項目目に次のような文章があります。
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10、(前略)言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立
されること。
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しかし、占領時のGHQの政策は、
「宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立」
されるものではありませんでした。
歴史は塗り替えられ、都合の悪い書籍は焼かれ、新聞とラジオは検閲され、
GHQに都合の悪い人約20万人が失業させられ、日本は悪かったと洗脳されたのです。
「日本は無条件降伏した」
と、多くの人が信じていることが、
まさしくその証拠に他なりません。
次回に続く
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